長さや距離の単位は多くの国ではメートルが使われていて日本も同様です。一方、アメリカやイギリスなどはヤードを使用しています。しかし、日本のゴルフ場では距離の単位にヤードが使われていますが、メートルを使う日本で何故ゴルフ場のみヤードが使われているのでしょうか。
まず初めにゴルフでよく使う目安となる距離を早見表にしましたのでご覧ください。
ヤード → メートル | メートル → ヤード | ||
1y | 0.9144m | 1m | 1.0936y |
10y | 9.144m | 10m | 10.936y |
30y | 27.432m | 30m | 32.808y |
50y | 45.72m | 50m | 54.68y |
100y | 91.44m | 100m | 109.36y |
150y | 137.16m | 150m | 164.04y |
200y | 182.88m | 200m | 218.72y |
250y | 228.6m | 250m | 273.4y |
300y | 274.32m | 300m | 328.08y |
350y | 320.04m | 350m | 382.76y |
400y | 365.76m | 400m | 437.44y |
この記事は、ヤードをメートルに換算する方法や、日本のゴルフ場の距離表示でヤードが使われている理由や測定方法などについて詳しく解説します。
1ヤードって何メートル?早見表でチェック!
日本の長さの単位は独自の「尺・寸」などが使われている場合がありますが、多くは国際的な距離の単位の「メートル法」が使用されています。
一方、ゴルフ場の距離はヤードを使用しています。では、日本人にとって馴染みのないヤードとはメートルに換算するとどのようになるのでしょうか。
ヤードをメートルにする計算式
- 1ヤード=0.9144メートル
- 1メートル=1.0936ヤード
メートルは国際的な長さの単位の基準になっており、1ヤードは0.9144メートルと定められています。また、センチメートルに換算すると91.44センチメートルです。
プレー中に簡単に距離の計算する方法
ゴルフクラブの番手は距離に応じて選択しますが、ヤードの表示に慣れているとメートル表示の国でプレーした時には距離感がつかみにくいことがあります。そのような時にはメートルをヤードに換算してみましょう。
簡単な方法はメートルの数字に10%上乗せします。100メートルは110ヤード、150メートルなら165ヤードです。若干の誤差はありますが、ヤード表示に慣れているプレーヤーでもこれで距離感がつかめるのではないでしょうか。
フィートとの違い
- 1フィート=30.48センチ
- 3フィート=91.44センチ=1ヤード
フィートはヤード同様アメリカやイギリスで使われている長さの単位です。1フィートは30.48センチメートルで3フィートが1ヤードになります。
日常での使用頻度はフィートが多く、主に布や家具、輸出入用のカーゴコンテナのサイズ、ヤードはゴルフやアメリカンフットボールの長さの単位に使われています。
ゴルフの距離の単位でヤードが使用されている理由
日本のゴルフ場がヤードで表示しているのは、日本にゴルフが紹介された歴史に関係があります。日本に初めてゴルフ場が作られたのは1901年で、イギリスの貿易商人によって兵庫県の神戸に4ホールのゴルフ場が作られたのが始まりとされています。
その後9ホールに拡張されたのが日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」です。このゴルフ場の距離の単位はイギリスと同じ「ヤード」が使用されていたため日本のゴルフ場の距離の単位がヤードになりました。
ゴルフの「ヤード」表示は世界共通ではなく、むしろ少数派
日本のゴルフ場の距離の表示や全米オープン、全英オープンなどの海外のメジャートーナメントではヤードで距離が表示されているので、ゴルフの距離の単位はヤードが一般的と思うのではないでしょうか。
日本でのプレーする時や海外のトーナメントを見ていると距離の単位はヤードが当たり前と思いがちですが、ヤードで表示しているのは日本とアメリカ、イギリスの3カ国と東南アジアの一部の国で、その他の国ではメートルで表示しています。このようにヤードで表示している国は世界でも少数派です。
実は日本のゴルフでもメートルを使用していた?
日本のゴルフ場は距離をヤードで表示していますが、1976年から1984年の間はメートルで表示していました。
メートルが使われていた理由は、当時の通産省(現経産省)が国内の長さの単位を統一する目的でヤードの使用を禁止しました。そのため、ゴルフ場の距離表示も例外ではなくすべてメートルに統一されました。
しかし、ヤードに慣れたプレーヤーからの苦情が多く定着はしませんでした。
筆者がゴルフを始めたのはメートルで距離の表示をしていた時期でした。距離の表示がヤードへ変更になった時には距離の感覚が掴めずクラブの番手選びに苦労した経験があります。
日本ではなぜグリーンだけメートルを使用する?
日本のゴルフ場ではグリーンまでの距離はヤードで表示されていますが、グリーン上ではカップまでの距離の単位は規定されていません。そのため日本では日常的に使われているメートルの方が距離感をつかみやすいからと言われています。
ただし、グリーンの速さについてはスティンプメーターと呼ばれている速さを測る器具を使ってグリーン上にボールを転がします。その際の距離の単位はフィートを使用しています。
ゴルフ場における距離「ヤード」の測定方法
ゴルフ場のスコアカードには各ホールの距離が表示されており、多くのゴルフ場はティーイングエリアの横にも距離を表示した看板が設置されています。
さらに、コース内には100や150ヤードごとにヤード杭と呼ばれている距離を表示する杭やプレートなどが設置されています。
これらはどこまでの距離を示しているのでしょうか。また、どのような方法で計測されたのでしょうか。
コース内の距離「ヤード」の計測方法
ホールのヤード表示はティーイングエリアの横にある看板からグリーンセンターまでの距離が一般的で、看板にその距離が表示されています。
ティーマークの位置は芝生を保護するために一定ではなく毎日移動します。そのため、ティーマークやグリーンのピンポジションの位置によって表示の距離とは異なるのです。
測定ルートはフェアウェイの真ん中に飛んでいくパーオンを想定したラインです。このラインはスコアカードに示されていることがあります。
ヤード杭はフェアウェイ真ん中で測定された距離の真横のラフに設置することとなっています。そのため左右のラフに設置されたヤード杭は実際の距離と誤差が生じることがあります。
ヤード杭その他
コースには残りの距離を示すヤード杭や植木などが設置されています。これらはプレーの邪魔にならないよう、前述のようにフェアウェイ外側のラフに設置されて、ミドルホールでは残り100ヤードと150ヤード、ロングホールでは200ヤードも表示されて、ヤード杭は赤、白、青などに色分けされています。
距離の表示はグリーンエッジやセンターなどゴルフ場によって異なるので、どこまでの距離なのか事前に確認しましょう。
また、多くの日本のゴルフ場は2グリーンを採用しています。この時の右側のヤード杭は右のグリーンまでの距離を示して、左側のヤード杭は左のグリーンまでの距離を示しています。
もう一つの表示方法は、フェアウェイの中央にプレートが埋められていることがあります。こちらはヤード杭とは異なりフェアウェイの中央からグリーンまでの距離です。
ゴルフ用GPSナビ
引用:Yupiteru
初めてプレーをするコースではヤード杭通りに打ってもなかなか距離感が合わないものです。そんな時の強い見方がGPSナビです。多くのゴルフ場は平たんではなく高低差や傾斜が距離感を狂わせます。
ゴルフ用のGPSナビには距離の測定以外にも、コースのレイアウトや高低差などの情報や推奨するクラブまで選択できる高性能なGPSナビがあります。
2019年1月1日からはルール改正により競技でもゴルフGPSナビの使用が可能になりました。
ただし、使用できるのはボールからピンまでの距離の計測のみです。また、ローカルルールで使用を禁止されている場合は使うことができません。
まとめ
日常では使用していない距離の単位のヤードをゴルフで使われていることに不思議な感じがします。違和感なく使えるのは、距離が分からなくてもヤードと使用するクラブの番手がセットになっているからです。
そのため、メートルだとどのクラブを使えば良いのか迷うのではないでしょうか。しかし、メートルを使用している国でプレーする機会がある時はメートルからヤードへの換算方法を覚えておくと便利です。
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